「魂の退社」と「美しい街」との出会いで自分を問う

2017年3月12日 20時28分 | カテゴリー: 活動報告

吉野032017議会の一般質問が終わり、15日から予算委員会が始まります。不安や孤立や分断、貧困など時代の憂鬱は止まらない。

そんな中でアフロヘアの元朝日新聞記者稲垣えみ子さんの本のタイトルにハッとしました。「魂の退社」、なんやねん!会社は去年1月に退社。50歳、夫なし、子なし、無職。東日本大震災をきっかけに冷蔵庫やエアコンを手放しモノを持たない暮らしを始めていたそうです。「誰かが作ったものを買うって無力。お金ではない、別の方法があることが安心につながる気がして」がぁああん!会社を辞めていざ家を借りようとする時、不審者扱いされたとか。年金や保険など自分の暮らしの安全を握っていたのは国ではなく会社だったと気づいたそうです。「今まで持っていたものをなくすのが怖いと思うと人を羨んだりするけど、なくても大丈夫と気づくと世界が違ってみえてきます」「仕事って誰かを喜ばせたり役に立ったりすること」その通り!!もやもやが解けた気がしました。

もひとつ。尾形亀之助の「美しい街」。『昼、太陽には魚のようにまぶたがない』…..出会いは長女。吉祥寺にある夏葉社という出版社や京都の本屋三月書房などの話で大いに盛り上がり、電子図書やアマゾンに対し、本にこだわり、文化としての矜持、本気の熱意はすごいとのこと。そもそも本屋好き、本好きに加え、独特のアンテナで捕まえる本や作家の情報は面白く、装丁家にまで興味は及んでいます。「美しい街」色やにおいや温度や情景がなんだかすっと心に入ってきて、何でもない自分が許されている感じがたまらない。亀之助さんは1900年生まれで42年に亡くなっている。この世で戦後を生きていない人。時代ってなんだろう。私にとって、尊敬するソクラテスやモーツァルト、そしてビートルズがまったく錆びれたり褪せたりしないのとおんなじ。変わるものに振り回されるのでない人生はいい。