売春防止法を考える学習会に参加して

2014年5月12日 22時32分 | カテゴリー: 活動報告

去る5月10日、東京ネット女性部会と政策委員会が売春防止法についての学習会を開催しました。講師は弁護士、社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士、公認会計士の資格を持つ、アライズ総合法律事務所所長の鈴木隆文さん。彼女は「たいへんむずかしい問題」としながらも、誰も排除されることのないすべての人の持つ人権を軸に、『当事者の権利とジェンダー平等』から出発して考えていく、との立場を示しました。

当事者とは誰を指すのか、どのような当事者のどのような権利を保護するべきなのか。セックスワークが労働なら、労働者としての条件・環境、暴力からの保護、健康、差別からの保護をどう保障するのか。儲ける利害をどこまで保障するのか。特に、性の商品化については、何がいけないかと誰がいけないか、誰に起きていることかと誰を規制すべきかの区別が重要との指摘でした。批判が女性、中でも若い女性に向けられがちで、これは社会問題のすり替えだということを認識しなければなりません。

性産業は5~6兆円といわれる事業規模。売春の動機はさまざまで、処罰しても減らない。貧困、虐待などの環境に置かれ、「社会が冷たい」と自尊心を損なわれ、居場所を得られない女性たちに裏社会はとてもやさしい。自由意志というが本当に望んで選んだのか。そこに吸い込まれざるおえない人間を生み出していることに問題があるのではないか。やさしくない社会があるかぎり、それが売春の供給源となる続ける。安上がりな解決を求めれば、やさしくない社会が増長するだけだと感じました。