『支援』の平等ってなんだろう?

2012年11月11日 23時35分 | カテゴリー: 活動報告

昨日、11月10日、東京都発達障害者支援センター(TOSCA)で連続して行なっている支援者育成講座に参加してきました。今回は私が受けてきた当センターの講座とは違い、年齢が低い未就学の子どもたちを受け入れ、理念と実績を持つ武蔵村山市の村山中藤(なかとう)保育園の事例を聴かせていただきました。発達障害がある子どもの保護者からの報告もあり、スーパーバイザー、センター長の石井哲夫氏のコメントもとても興味深く、示唆に富ん内容でした。

この保育園は社会福祉法人高原福祉会が運営しており、「人間が人間らしく、ともに育ちあう」という理念のもと、自らの力を発揮することを支援する保育を実践しています。そして保育園を子どもたちが安心して生活できる場とするため、「子どもを理解する」ことを第一義的なこととして尊重しています。周りから見て「気になる子」がいたらその子の身になって考える、ひとりひとりの不都合さを感じ受け止める、困り感を解消するにはどのような方法があるのか・・・。『言うは易く行うは難し』ですが、子どもの心に沿って丁寧に時間を共にする中で子ども(と親)の信頼を確実に築いています。

幼稚園では毎日保護者は「今日は○○ができませんでした」と言われ続けたそうです。この保育園では、「みんなと同じようになってほしい」のではなく、保育士がAくんと同じように動く、Aくんに合わせること、つまり歩いているところをついてまわり、危険やダメな場所には「ここは×」と手振りで教え、保育士は好きなことや場所がわかる。無理やり何かをさせるのではなく、好きなことを一緒できるようになることで子どもは気持ちが安定し、次のステップとして苦手のことでも「ちょっとやってみようか」と思えるようになるというのです。その通り!!

一番大切なのは「人への信頼を持つこと」。折り紙ができるようになることではなく、作っている過程で助けてもらった、励ましてもらった、褒めてもらったなどの“やりとり”があること、それに注目して保育をしてくれていることのありがたさを感じました。平等とはなんでしょう。みんなに対して同じ事をすることが日本では平等と考えがちです。「親子が安心して暮らせる環境をつくること」、ここに平等性をおこうというのが中藤保育園の結論であり、明解で素晴らしい結論だと共感しました。

写真は子どもの絵ししゅうの講座です。講師は山下さち子さんです*子どもが何気なく描いた絵を忠実にししゅうにします。11月から第2水曜日10時半から12時まで、和泉多摩川商店街のホワイトパレットで絵ししゅうの講座を行なっています。